松木鉱山は秋田県大館市松木字高館平に位置する黒鉱鉱床である。鉱床は一般的に石膏帯の上位に存在し,硫化鉱、粉状黄鉱、黒鉱に分帯されてるが、時に最上位の泥岩中に黄鉱を主体とし少量の黒鉱を伴う鉱体も認められた。

【参考文献】

 黒田英夫・永松武彦・石岡修(1977)松木鉱山の鉱床と探査(I)－とくにM2泥岩中の鉱床についてー。鉱山地質、27、99～118。
 Hideo KURODA（1978）Kuroko Deposits Occurring in Mudstone at the Matsuki Mine, Akita Prefecture, Northeast Japan。Mining Geology, 28, 313-323。
 伊達二郎（2006）潜頭黒鉱々床の発見について。地質ニュース、628、45－52。

松木鉱山の事務所

松木鉱山全景
（中央に見えるのが松木通洞）

松木通洞入口と鉱山電気施設

松木鉱山の松木通洞入口

下盤粘土中の粗粒黄鉄鉱

下盤の粘土中の黄鉄鉱

塊状黄鉱

黒色粘土を挟む黄鉱

下部より粘土質黄鉄鉱帯、
黄鉱帯、黒鉱帯に配列する鉱床

層状黒鉱中の粗粒重晶石

松木鉱山産粗粒黄鉄鉱

松木鉱山産黒鉱中に
見られる黄鉱の角礫（半黒鉱）