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小坂鉱山

深沢鉱山は秋田県大館市雪沢字深沢に位置する黒鉱鉱床で、下位から珪鉱、黄鉱、黒鉱、鉄石英帯と層状を呈する鉱床であるが、黄鉱は薄く、ほとんどは黒鉱を主体とする鉱体であった。最上部は玄武岩に被覆されている。鉱床は地表下300mに胚胎されており、日本で最初にトラックレス・マイニング方で採掘していた。鉱石は花岡鉱山の鉱石処理を行っており、花岡鉱山の深沢工業所として稼行されていた。

【参考文献】
 谷村昭二郎・下田哲夫・沢口俊美(1972) 北鹿地域.深沢鉱床について。鉱山地質、22、108~120。
 伊藤俊弥・大森吉蔵(1975)深沢鉱床― 最近の探鉱状況。鉱山地質、25、187~194。
 佐藤庸一・大森吉蔵・宮本博(1979) 深沢鉱床における最近の探鉱と2, 3の鉱床の産状について。鉱山地質、29、175~185。
 山田亮一・橋口博宣(1982) 黒鉱鉱床周辺の探査範囲限定の方法(2)― 深沢鉱床における下盤鉱化帯の構造―。鉱山地質、32、215~224。
 工藤英雄・阿部礼一・幢崎哲夫(1988) 深沢鉱山の最近の探鉱状況― 特に西鉱体について―。鉱山地質、38、139-146。

深沢鉱山の鉱山事務所
深沢鉱山の鉱山事務所
深沢鉱山の事務所前の駐車場と鉱石貯鉱場
深沢鉱山の事務所前の
駐車場と鉱石貯鉱場
鉱石の貯鉱場と鉱石運搬トラック
鉱石の貯鉱場と鉱石運搬トラック
鉱石貯鉱場と鉱石運搬用の坑口
鉱石貯鉱場と鉱石運搬用の坑口
鉱体下部の珪鉱(多数の黄鉱室細脈が見られる)
鉱体下部の珪鉱
(多数の黄鉱室細脈が見られる)
鉱体下部の珪鉱を覆う薄い黄鉱と上部の緻密質黒鉱
鉱体下部の珪鉱を覆う
薄い黄鉱と上部の緻密質黒鉱
黄鉱を主体とする鉱石とそれを覆う黒鉱(白色部は上盤粘土)
黄鉱を主体とする鉱石とそれを
覆う黒鉱(白色部は上盤粘土)
層状に重なる珪鉱、黄鉱、黒鉱、白色粘土帯
層状に重なる
珪鉱、黄鉱、黒鉱、白色粘土帯
緻密質黒鉱を主体とする鉱体
緻密質黒鉱を主体とする鉱体
緻密質黒鉱と上盤白色粘土帯
緻密質黒鉱と上盤白色粘土帯
緻密質黒鉱に重なる鉄石英
緻密質黒鉱に重なる鉄石英