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黒鉱鉱床(日本)

 我が国の日本海側に、第三紀中新世の海底火山活動(900~1400万年前)に関係した安山岩ないし石英安山岩質の凝灰岩(グリーンタフ)が広く分布する。これらの火山活動に伴う熱水と海水との相互作用により、海底あるいはその直下に層状ないし塊状の亜鉛・鉛・銅を主とする多金属硫化物鉱床が見られ、これを、黒鉱型鉱床という。 黒鉱鉱床は北海道西部、秋田県北部(北鹿地域)、福島県西部、伊豆半島、島根県北部などに分布している。黒鉱鉱床は一般的には下位から珪鉱、黄鉱、黒鉱、最上部で石英帯に変化している。黒鉱鉱床の成因、形状などに関しては本HPの『展示鉱石』中『成因別鉱石』の項目の【熱水性鉱床】の【海底噴気熱水鉱床】を参照下さい。
我々が調査して来たのは主に秋田県北鹿地域で稼行されてきた鉱山であり、それらの抗外および抗内写真を紹介する。北鹿地域に分布していた鉱山の位置は下図のようである。

(文責:北風嵐)

秋田県北鹿地域の黒鉱鉱床の位置図
秋田県北鹿地域の黒鉱鉱床の位置図
鉛山(なまりやま)鉱山 古遠部(ふるとうべ)鉱山 相内(あいない)鉱山
小坂鉱山 釈迦内(しゃかない)鉱山 松木鉱山
深沢鉱山 餌釣(えづり)鉱山 花輪鉱山