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花輪鉱山

 花輪鉱山は秋田県と岩手県の県境付近に位置し、総合事務所と選鉱場は岩手県側(岩手県八幡平市瀬ノ沢)に,採鉱事務所と鉱床は秋田県側にあった。
 上記の黒鉱鉱床がいわゆる“北鹿ベーズン”内に位置するに対して、岩手県側の花輪外山局部ベーズン内に位置する(高橋ほか、1971)。
 鉱山の主要鉱体は本山、三平、本山、明通鉱体であるが、筆者たちが訪れたのは辰巳鉱体、東方鉱体及び明通鉱体などであった。辰巳鉱体は本山鉱体と同様下盤に石膏帯を有する黄鉄鉱を主体とする塊状鉱体であり、この中に主として黄銅鉱からなる黄鉱部が数個レンズ状に分布していた。抗内の温度・湿度の関係でカメラのレンズが曇り、残念ながら質の良い抗内写真は撮影できなかった。

【参考文献】

 高橋甫・白鳥賢三・山口豊・小原賢(1971)花輪鉱山の地質鉱床について,特に鉱床と地質構造との関係。鉱山地質,21,97~103。
 菅原韋明・山影登・山口豊(1978)花輪鉱山、明通鉱床の生成の場について-特に下盤流紋岩との関係-。鉱山地質,28,135~150。

花輪鉱山の鉱山施設全景
花輪鉱山の鉱山施設全景
花輪鉱山の鉱山事務所
花輪鉱山の鉱山事務所
花輪鉱山の鉱山施設
花輪鉱山の鉱山施設
花輪鉱山の鉱山住宅
花輪鉱山の鉱山住宅