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岩戸鉱山

 鹿児島県岩戸鉱山は枕崎市別府に位置する鉱山で、枕崎市東方約3kmにある塊状含金珪化岩鉱床である。鉱体は内側から外側に向け、強珪化帯→弱珪化帯→粘土化帯→プロピライト帯→未変質母岩と累帯構造がみられる(JOGMEC, 2009)。 金銀鉱物はこれらの岩石中鉱染状あるいは網目状に含まれており、露天掘りで鉱石を採掘している。このような鉱床を付近の赤石鉱山および春日鉱山を含めて“南薩型金鉱床”と呼ばれている。岩戸鉱山の鉱床生成年代は4.4~4.7Maとされている(井沢他、1984)。

【参考文献】

 井沢英二・浦島幸世・大久保義和(1984)南薩型金鉱床の生成時期―春日、岩戸、赤石産明ばん石のK-Ar年代―。鉱山地質、34、343-351.
 JOGMEC (2009) 南薩型鉱山の資源量評価と最適操業計画の策定に関する共同スタディ 報告書。
 JOGMEC (2009)国内含金珪酸鉱鉱山の資源評価と最適操業計画の策定。

(文責:北風嵐)

岩戸鉱山における金鉱石の露天掘り(背後の山は開聞岳)
岩戸鉱山における金鉱石の露天掘り
(背後の山は開聞岳)
岩戸鉱山の金鉱石の露天掘り(背後の山は開聞岳)
岩戸鉱山の金鉱石の露天掘り
(背後の山は開聞岳)