若松鉱山は鳥取県日野郡日南町多里大字湯河にあり、広瀬鉱山の北方に位置し、広瀬鉱山と同様に主にクロム鉄鉱を採掘していた鉱山であった。 母岩は広瀬鉱山と同様時代未詳の蛇紋岩化された超苦鉄質岩類で、鉱体はこれらの岩石中層状~レンズ状を呈して胚胎されている。 若松鉱山の南部の鉱体は広瀬鉱山の鉱体とは連続しており、成因的にも同一鉱化作用によるものと考えられている。